中小企業診断士は独学で取れる?通信講座との費用・期間比較

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中小企業診断士は1次試験合格率23.7%・2次試験17.6%(2025年度)と難関。独学は費用を抑えやすく、通信講座は2次対策や学習効率で優位という違いがあります。

中小企業診断士はどんな資格か

中小企業診断士試験は、中小企業診断協会が実施団体となっており、試験事務は一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会が担っています。試験は「1次試験」と「2次試験」の2段階制です。1次試験は経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策の7科目からなるマークシート方式(受験料14,500円)、2次試験は筆記試験と口述試験で構成されます(受験料17,800円)。2次試験は1次試験合格者のみが受験できます(中小企業庁「令和7年度の中小企業診断士試験について」)。

2025年度(令和7年度)の実績では、1次試験の合格率は23.7%(受験者18,360人、合格者4,344人)、2次試験の合格率は17.6%(受験者7,044人、合格者1,240人)でした。1次試験の合格率は前年度(27.5%)より低下しています(STUDYing「令和7年度 第1次試験合格発表」STUDYing「令和7年度 第2次試験合格発表」)。合格率は年度によって変動するため、最新の数値は必ず実施団体の公式発表で確認してください。

独学のメリット・デメリット

メリットは、費用を抑えられる可能性がある点です。体験談ベースの情報として、教材費のみであれば1次・2次合わせて2〜4万円程度に収めたという例(susumemo.comnote.com「勉強法による必要費用の比較」)や、受験料・実務補習費用まで含めても合計約13万円程度に収めたという例も見られます(あくまで個人の体験談であり、金額は人によって異なります)。また、学習ペースや教材を自分で選べる自由度もメリットです。

デメリットは、2次試験(記述式)の公式な模範解答・採点基準が公開されていないため、独学だと答案の方向性を自己判断しにくい点です。学習計画の管理やモチベーション維持を自分自身で行う必要があり、疑問点をすぐに解決できる相談相手がいない点もハードルになり得ます。

通信講座のメリット・デメリット

メリットは、学習スケジュールがあらかじめ用意されている点、2次試験の答案添削や解説動画によってアウトプットの精度を高めやすい点です。スマートフォン完結型の教材(スタディングなど)であれば、通勤時間などの隙間時間を活用しやすいという特徴もあります。

デメリットは、独学に比べて費用がかかる点です。今回確認できた範囲では、講座・コースによって数万円台〜20万円前後まで幅があります(詳細は次章)。また教材のボリュームが多いコースでは、消化しきれず学習が中だるみするリスクもあります。

独学 vs 通信講座 比較表

項目 独学 通信講座
費用目安 体験談ベースで数万円〜13万円台程度 確認できた範囲で約5万円台〜20万円前後
学習教材 市販テキスト・過去問集を自分で選定 講座専用の教材・映像講義が用意される
2次試験対策 模範解答が非公開のため自己判断が必要 添削・解説講義で方向性を確認しやすい
質問対応 基本的になし(SNS等で自力収集) 講座によりQ&A・質問サービスあり
学習計画 自分で作成・管理 講座のカリキュラムに沿って進行
教育訓練給付金 対象外 講座により対象の場合あり(要確認)

主要な通信講座の価格帯

スタディング(STUDYing)は、「スタンダード1次2次合格コース」59,400円〜、「パーフェクトサポート1次2次合格コース」69,800円(ペーパーレス版)〜78,700円(冊子版付き)などのコースを展開しています(STUDYing公式サイト)。

アガルートアカデミーは、「1次試験・2次試験対策入門カリキュラム」でフルカリキュラムが196,020円(税込、割引適用時)、ライトカリキュラムが97,020円(税込、割引適用時)などとなっています(アガルートアカデミー公式サイト)。割引は時期によって変動するキャンペーンが適用されている場合があるため、通常価格・適用条件は公式サイトで確認してください。

このように、通信講座の価格帯はコースの内容(1次・2次どちらを対象とするか、添削の有無など)によって大きく異なります。自分に必要な範囲だけを選べば、費用を抑えられる場合もあります。

教育訓練給付金は使える?

雇用保険の一定の加入期間などの要件を満たす人が、対象講座を受講・修了した場合、一般教育訓練給付金として受講費用の20%(上限10万円)が支給される制度があります(教育訓練給付金制度の解説記事)。ただし、この給付金はすべての講座が対象になるわけではなく、講座ごとに厚生労働大臣の指定を受けているかどうかで決まります。

今回の調査で確認できた具体例としては、スタディングの「【教育訓練給付制度(一般)対象講座】1次2次合格コース パーフェクト」(74,800円)が対象講座として案内されていました(STUDYing公式サイト)。アガルートなど他社の講座が対象かどうかは、今回の調査範囲では確認できなかったため「不明」です。対象講座・支給要件は変更される可能性があるため、受講前に必ず厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムまたは各社公式サイトで最新情報を確認してください。

よくある質問

Q中小企業診断士は独学だけで合格できますか?
独学のみでの合格者数を示す公式統計は公表されておらず不明です。2次試験は記述式で模範解答が非公開のため、独学で目指す場合は過去問演習や情報収集の工夫が必要になります。独学・通信講座のどちらが合うかは、学習経験や使える時間によって異なります。
Q独学と通信講座で費用はどれくらい違いますか?
独学は体験談ベースで教材費のみなら2〜4万円程度、受験料等を含めても十数万円程度に収めた例があります。通信講座は今回確認できた範囲でスタディングが59,400円〜、アガルートが約9.7万円〜19.6万円(税込・割引適用時)などとなっており、講座内容によって差があります。
Q教育訓練給付金はどの講座でも使えますか?
使えません。対象講座として厚生労働大臣の指定を受けているコースに限られます。今回はスタディングの一部コースで対象講座を確認できましたが、他社については不明です。受講前に厚生労働省の検索システムや各社公式サイトで対象講座かどうかを確認してください。
Q中小企業診断士試験の合格率はどれくらいですか?
2025年度(令和7年度)の実績では、1次試験の合格率が23.7%(受験者18,360人、合格者4,344人)、2次試験の合格率が17.6%(受験者7,044人、合格者1,240人)でした。合格率は年度ごとに変動するため、最新値は実施団体の発表を確認してください。

まとめ

中小企業診断士は独学でも目指すことは可能ですが、2次試験の記述式対策など独学では判断が難しい部分もあります。費用を最優先するなら独学、学習効率や2次対策のサポートを重視するなら通信講座、というように、自分の状況に合わせて選ぶことが重要です。「絶対に受かる」方法はなく、どちらを選んでも継続的な学習が前提になる点は共通しています。教育訓練給付金が使える講座であれば実質負担を抑えられる可能性があるため、対象講座かどうかは事前に確認しておくと良いでしょう。

情報は執筆時点(2026年8月)のものです。最新の受講料・給付金対象講座は必ず各社公式サイト・厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムでご確認ください。

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