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結論から言うと、MOSの公式合格率は運営元のオデッセイ コミュニケーションズから公表されておらず、科目やレベルによって体感難易度に差があります。また、MOS取得が単独で年収アップに直結するケースは多くなく、あくまで「基礎的な事務スキルの証明」としての位置づけが実情です。一方で、生成AI(Copilot等)がOffice製品に統合されつつある2026年現在も、AIに的確な指示を出すための土台となる基礎スキル証明として、MOSの意義は完全には失われていないと考えられます。
本記事では、難易度・年収・将来性の3つの観点から、公式情報および信頼できるメディアの情報をもとに、MOSの実態を客観的に整理します。
MOSの難易度・合格率
MOS試験の合格率について、運営元であるオデッセイ コミュニケーションズは公式サイトのFAQで「合格率は公開しておりません」と明記しています(MOS公式サイト「試験全般に関するよくあるご質問」)。そのため、「合格率◯%」という数値を断定的に語る情報サイトがあっても、それらは公式データに基づくものではない点に注意が必要です。
公式サイトの「試験に関するデータ」ページでは、合格率の代わりに以下の実績が公開されています(MOS公式サイト「試験に関するデータ」)。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 累計受験者数 | 540万人超(2026年3月31日時点で5,401,484名) |
| MOS Associate認定者数 | 41,388名 |
| MOS Expert認定者数 | 7,547名 |
| オフィス マスター認定者数 | 97,924名 |
科目別の体感難易度については、アルクの資格比較「MOSの難易度は?合格率・科目別の難しさ・学習時間を徹底解説」が学習時間の目安とあわせて整理しており、Word一般は「やさしい」(学習時間の目安40時間程度)、Excel一般は「普通」(同60〜70時間程度)、PowerPoint一般は「やさしい」(同40〜50時間程度)、Accessエキスパートは「難しい」(同記事内で最高難易度とされる)と紹介されています。ただしこれは同メディア独自の目安であり、公式の難易度指標ではない点は理解しておく必要があります。
なお、就職・転職に関する情報サイトのレバテックルーキー「MOSが就活で役に立たないと言われる理由とは?」では、合格率について「60〜80%程度」という目安が紹介されていますが、この数値も一次情報源が明記されていない参考値であり、公式発表ではありません。一般レベルは比較的短期間の対策で合格を狙える一方、上位資格であるエキスパートレベル(特にAccessエキスパート)は学習時間・難易度ともに大きく上がる傾向がある、という点は複数のメディアで共通して指摘されています。
MOSの年収・待遇への影響
MOSがキャリアや年収にどう影響するかについては、レベルによって評価に差がある点を押さえておく必要があります。就職・転職系メディアのJWS Japan「MOS資格は就活でどれくらい評価される?レベル別ガイド」によると、一般レベル(スペシャリスト)は「持っていて損はないレベル」と位置づけられる一方、上位のエキスパートレベルは「即戦力として評価される」とされ、特に実務未経験の学生などにとっては差別化材料になり得ると紹介されています。事務職・営業職・コンサルティング業界・金融業界などでは一定の評価を得やすいとの記載もあります。
| レベル | 一般的な評価(各種メディアの記載より) |
|---|---|
| 一般レベル(スペシャリスト) | 「持っていて損はない」程度。基礎スキルの証明として扱われることが多い |
| 上級レベル(エキスパート) | 「即戦力」として評価されやすい。実務未経験者の差別化材料になり得る |
一方で、MOS取得が直接的に年収アップへつながるかというと、その効果は限定的というのが正直なところです。調査した範囲では、MOS取得によって具体的に年収が何%上がった、といった数値データを示す信頼できる情報は見つかりませんでした。レバテックルーキーでは、MOSが「意味がない」「役に立たない」と言われる理由として、(1)基礎的なパソコンスキルの証明に過ぎず社会人として身につけていて当然と見なされやすいこと、(2)Googleスプレッドシートなど代替ツールの普及によりOffice利用シーン自体が相対的に減っていること、(3)取得のハードルが比較的低く短期間で誰でも取得できると見なされやすいこと、の3点が挙げられています。
つまりMOSは「年収を直接押し上げる資格」ではなく、「事務職としての基礎スキルを客観的に証明し、書類選考や面接での説明コストを下げる資格」と捉えるのが実態に近いといえます。これから取得を検討する場合は、独学と通信講座のどちらが自分に合っているかを比較検討したうえで、無理のない学習計画を立てることが重要です。学習方法の選び方については独学と通信講座を比較した記事で詳しく解説しています。また、条件を満たせば教育訓練給付金の対象となる講座もあるため、費用を抑えたい方は給付金対象のMOS講座をまとめた記事もあわせてご確認ください。
生成AI時代におけるMOSの将来性
Microsoft 365 CopilotをはじめとするAI機能がOffice製品に統合されつつある中、「ツールの操作方法を覚えるMOSのような資格は不要になるのではないか」という疑問を持つ方は少なくありません。この点について、MOS公式サイトでは次のような考え方が示されています(MOS公式サイト「MOSとは/取得のメリット」)。公式サイトは、AIから質の高い回答を引き出すためには、問いを立てる側の人間にある程度の基礎知識が不可欠であり、MOSで学ぶ「セル」「絶対参照」といった専門用語や操作の理解が、AIに対して正確で高度な指示を出すための基盤になるとしています。
同様の見方は他の情報サイトにも見られます。DX/AI研究所「MOS研修おすすめ7選!AI時代に求められる基礎ビジネススキルの重要性も解説」では、生成AIの進化によりビジネスの現場で求められるスキルの質が変化する中、むしろ基礎スキルとしてMOSが再注目されていると紹介されています。「いくら先進的なツールを導入しても、基本的なPC操作ができなければ活用は進まない」とし、AIと組み合わせて業務を効率化する際にも、データの整備や出力内容の加工にはOfficeの基礎スキルが求められる、という指摘です。
ただし、これらはMOSの運営団体や関連メディアからの見解であり、中立的な第三者機関による将来性の実証データではない点は留意が必要です。今後、AIによる自動操作の精度がさらに向上すれば、MOSが証明する「手動での操作スキル」自体の相対的な価値が変化していく可能性は十分にあります。現時点で言えるのは、(1)AIに指示を出す前提としての基礎知識の需要は当面残ると考えられること、(2)一方でツール操作そのものの資格としての希少性は長期的に低下していく可能性があること、の両面を踏まえて取得の是非を判断すべき、という点です。将来的な資格価値の変化についての確定的な予測は不明であり、今後の公式発表や業界動向を継続してウォッチする必要があります。
よくある質問
※本記事は2026年8月時点の情報に基づきます。
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本格的に学ぶなら、通信講座も選択肢です
「MOS」を独学だけで進めるのが不安な方は、オンスク.JPの講座も比較検討してみてください。無料の資料請求・詳細確認から始められます。
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