FP2級の難易度・年収・将来性を徹底解説【2026年最新データ】

FP2級の難易度・年収・将来性を徹底解説【2026年最新データ】 試験情報

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FP2級は国家資格の中では合格率が比較的高く、独学でも挑戦しやすい資格ですが、直近の合格率は日本FP協会・きんざいともに回によって変動が大きく油断はできません。年収面では、企業内で資格手当(月5,000円〜20,000円程度)を得られるケースが多い一方、独立系FPとしての平均年収は会社員FPを下回る傾向があると報告されています。さらにAI・ロボアドバイザーの普及により定型的な資産運用アドバイスは代替が進みつつありますが、ライフイベントに応じた総合提案や心理的サポートの領域では、当面は人間のFPの専門性が求められると考えられます。以下、それぞれの根拠となるデータを整理します。

FPの難易度:FP2級・FP3級の合格率推移と勉強時間

FP技能検定は日本FP協会ときんざい(金融財政事情研究会)の2つの実施機関があり、実技試験の科目が異なるため合格率にも差が出ます。まずは直近の合格率推移を確認しましょう。

FP2級の合格率推移(学科・実技)

試験時期 FP協会 学科 FP協会 実技 きんざい 学科 きんざい 実技
2023年1月 56.12% 59.53% 29.07% 34.09%
2023年9月 53.54% 52.02% 22.75% 41.36%
2024年5月 59.29% 29.70%
2024年9月 47.10% 56.50% 19.00% 44.44%
2025年1月 44.44% 48.82% 19.79% 45.14%
2025年4月〜9月(CBT) 54.78% 69.67% 24.24% 57.28%

出典:BIT 会計ファイナンス「【2025年度版】ファイナンシャルプランナー2級の合格率の推移【きんざいと日本FP協会の比較】」

表からわかる通り、同じFP2級でも日本FP協会(資産設計提案業務)の方がきんざい(個人資産相談業務など)より学科・実技ともに合格率が高い傾向が続いています。また2025年4月〜9月はCBT(コンピュータ試験)方式でのデータで、従来の紙試験と比べて合格率がやや上昇している点も特徴です。

FP3級の合格率推移(学科・実技)

試験時期 FP協会 学科 FP協会 実技 きんざい 学科 きんざい 実技(個人資産)
2023年1月 82.25% 88.34% 56.00% 67.56%
2023年9月 74.78% 77.67% 37.19% 62.29%
2024年4月〜9月 86.21% 85.78% 47.63% 66.67%
2024年10月〜2025年2月 85.44% 85.44% 49.61% 64.99%
2025年4月〜9月 86.31% 85.38% 48.21% 65.09%

出典:BIT 会計ファイナンス「【2025年度版】ファイナンシャルプランナー3級の合格率の推移【きんざいと日本FP協会の比較】」

FP3級は日本FP協会で受験すれば学科・実技とも80%台と高い合格率で推移しており、初学者でも挑戦しやすい水準です。一方、きんざいのFP3級は科目によって40%台まで下がる回もあり、同じ3級でも実施機関による難易度差が無視できません。

勉強時間の目安と他資格との難易度比較

合格に必要な勉強時間の目安は、FP3級が30〜100時間程度、FP2級が150〜300時間程度とされています。1日1〜2時間の学習ペースであれば、FP3級は1〜2ヶ月、FP2級は3〜5ヶ月程度が一つの目安です(アガルートアカデミー「FP2級の合格率・難易度は?合格率の推移と勉強時間、3級との違いを解説」アガルートアカデミー「FP試験の1級・2級・3級の難易度は?合格率を他資格と比較して簡単に解説」)。

他資格との比較では、FP2級の合格率(24〜70%程度)は簿記2級(11〜38%)よりも高く、FP3級(47〜87%程度)は簿記3級(28〜43%)よりも合格しやすい水準とされています。一方でFP1級は合格率7〜18%と、簿記1級や行政書士(11〜15%)に近い難関資格に位置づけられています。限られた学習時間を効率的に使いたい方は、独学と通信講座それぞれの向き不向きを整理したFP独学vs通信講座の比較記事もあわせて参考にしてください。

FPの年収・待遇:資格手当・企業内評価・独立FPの収入

FP資格は「資格そのもので稼ぐ」というより、金融・保険・不動産業界での評価や資格手当という形で待遇に反映されるケースが中心です。

資格手当の相場

資格 手当の目安(月額)
FP3級 手当なしのケースが多い
FP2級 10,000円程度
FP1級 20,000円程度

出典:オンスク.JP「金融業界編|スキル&給与UP!資格手当がもらえるおすすめの資格」

同記事では、保険業界・不動産業界・銀行・証券会社・年金事務所などでFP資格手当が支給されるケースが多いと紹介されています。また、オリックス株式会社ではFP1級取得者に5万円の合格報奨金を支給した実績があるとされ、企業によっては資格手当以外のインセンティブが用意されている場合もあります。

働き方別の年収

働き方・業界 年収の目安
企業勤務型FP全体 約400万〜800万円
銀行・証券会社勤務 約700万〜780万円
保険会社勤務 約500万〜630万円
不動産会社勤務 約446万円
独立開業型FP(平均) 約470万円

出典:R&C株式会社「ファイナンシャルプランナー(FP)の平均年収はいくら?働き方・男女別にご紹介」(同記事内で引用されている日本FP協会調査は、現在同協会サイト上では公開が確認できませんでした)

独立開業型FPの平均年収は企業勤務型より低めですが、同記事では「年収1,000万円以上の実績者も多数存在する」とも紹介されており、個人差が非常に大きい世界であることがうかがえます。なお、独立系FPの近年の年収を対象にした信頼性の高い統計は見当たらず、正確な相場は不明です。参考情報として、ミツカル学び「FPとしての独立は儲からない?年収や難しさを元に調査」では、日本FP協会東京支部の相談料(時給5,000〜10,000円程度)をもとに、フル稼働できた場合の理論値として年収960万〜1,920万円という試算が示されています。推測:ただしこれはあくまで相談業務が常に埋まっている前提の理論値であり、実際の稼働率や集客力によって収入は大きく変動すると考えられます。

資格取得のコストを抑えたい場合、教育訓練給付制度の対象となる講座を選べば受講料の一部が支給されるケースがあります。資格手当や年収アップ効果とあわせて費用対効果を考えるなら、給付金対象のFP講座まとめで対象講座を確認しておくと安心です。

FPの将来性:AI・ロボアドバイザー時代にFPは必要とされるか

近年はAIを使ったロボアドバイザーが普及し、簡単な質問に答えるだけで最適な資産配分を提案してくれるサービスが一般化しています。日本FP協会「ロボアドバイザーとは?上手に利用して資産運用を始めよう」でも、こうしたサービスの仕組みが紹介されていますが、同協会は「ロボアドバイザーにすべてを任せきりにするのではなく、自分自身の金融リテラシーを高めつつ、上手に利用しましょう」と述べており、AI任せではなく人間の理解を伴う活用を推奨しています。

悲観的な見方としては、ネット完結型の保険商品の増加、ロボアドバイザーによる資産配分提案の自動化、家計管理アプリの高度化などにより、定型的な情報提供業務はAIに代替されやすいという指摘があります。一方で、アガルートアカデミー「ファイナンシャルプランナーの将来性・需要は?仕事がなくなる可能性はある?」によれば、FP技能検定の学科受験者数は2019年1月の23,270人から2024年1月には39,370人へと、5年間で約70%増加しており、資格そのものへの需要はむしろ拡大しています。背景には「老後2,000万円問題」による老後資金不安の広がりや、投資人口の増加、家計相談ニーズの高まりがあると分析されています。

同記事はまた、FPへの相談が文化として定着している米国に対し、日本では相談料を払って専門家に相談する文化が未成熟であり、独立系FP市場にはまだ伸びしろがあると指摘しています。そのうえで「AIは人間の心や精神的な機微までは読み取ることができない」とし、住宅購入・教育資金・相続・老後設計といった複数のライフイベントが絡む複雑な相談や、感情面のサポートを伴う相談は、当面は人間のFPが担う領域として残ると論じています。

編集部の見解としては、単純な商品比較やポートフォリオ提案といった定型業務はAIに置き換わっていく一方、税制改正や相続・事業承継など専門知識と個別事情の両方が絡む相談、信頼関係を前提としたコンサルティングは、当面は人間のFPの付加価値が残りやすい領域だと考えられます(推測)。今後の実際の需要動向については、日本FP協会や求人サイトが発表する最新の受験者数・求人動向を継続的にチェックすることをおすすめします。

よくある質問

QFP2級とFP3級はどちらから受けるべきですか?
金融知識に自信がない方はFP3級から段階的に学習するのが無難です。簿記や金融機関での実務経験がある方は、FP3級を省略してFP2級から挑戦するケースもありますが、FP2級はFP3級合格者(またはAFP認定研修修了者など)でないと受検資格を満たさない点に注意が必要です。詳しい受検資格は日本FP協会・きんざいの公式サイトで必ず確認してください。

QFP2級は独学でも合格できますか?
合格率だけを見れば独学でも十分挑戦できる水準ですが、150〜300時間程度のまとまった学習時間の確保が前提になります。仕事や家庭と両立しながら効率的に学習したい場合は、通信講座の活用も選択肢です。独学と通信講座のメリット・デメリットを比較した記事もあわせてご覧ください。

QFPはきんざい・日本FP協会のどちらで受けるべきですか?
学科試験の内容は共通ですが、実技試験の科目と出題範囲が異なります。一般的に日本FP協会の「資産設計提案業務」の方が実技の合格率が高い傾向にあるため、初めて受検する方は日本FP協会を選ぶケースが多く見られます。ただし、保険業界での実務に直結する内容を学びたい場合はきんざいの科目が向いているという意見もあり、自分のキャリアに合わせて選ぶことが重要です。

QFP資格だけで独立して食べていけますか?
FP資格の保有だけで安定した収入が保証されるわけではありません。独立開業型FPの年収は会社員FPより低くなる傾向があるとの報告がある一方、相談実績や紹介経路を確立した一部のFPは年収1,000万円を超えるケースもあるとされています。開業直後は集客基盤がないため、多くの場合は他の専門資格(税理士、社会保険労務士など)や金融機関での実務経験と組み合わせて信頼性を高める必要があります。

Qロボアドバイザーが普及したらFPは不要になりますか?
現時点では「不要になる」と断定できる根拠は見当たりません。定型的な資産配分の提案はロボアドバイザーで代替が進む一方、住宅・教育・相続などが絡む複合的なライフプランの相談や、感情面を含めたコンサルティングは人間のFPが担う領域として残ると考えられています。ただし将来的な技術進化次第で状況が変わる可能性はあり、断定的な予測は避けるべきです。

QFP2級の資格手当はどのくらいの企業でもらえますか?
全ての企業で支給されるわけではありません。金融機関、保険会社、不動産会社など、FP知識を業務で直接活用する業界で導入されている傾向があります。就職・転職を検討する際は、求人票の「資格手当」欄や企業の福利厚生ページを個別に確認することをおすすめします。

※本記事は2026年8月時点の情報に基づきます。

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