FP3級は独学でも合格を狙いやすい難易度ですが、FP2級は学科・実技とも合格率50%前後で、独学か通信講座かは学習時間と予算次第で判断が分かれます。
FP2級・3級はどんな資格か
FP(ファイナンシャル・プランナー)技能検定は国家資格で、「日本FP協会」と「一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)」の2団体が実施しています。試験は学科試験と実技試験に分かれており、両方に合格する必要があります。現在はCBT方式(通年で受験できるコンピュータ試験)に移行しています(出典:日本FP協会 2級・3級FP技能検定(CBT試験))。
日本FP協会が公表している直近の試験期間(2025年10月~2026年2月)のデータでは、合格率は以下の通りです(出典:日本FP協会 FP技能士の取得者数及び試験結果データ)。
- FP2級:学科47.18%、実技56.47%
- FP3級:学科86.60%、実技84.88%
この数値は日本FP協会実施分の公表データであり、きんざい実施分の合格率は本記事執筆時点で確認できていないため不明です。3級は比較的合格しやすい一方、2級は半数前後しか合格できない試験であることが分かります。
独学のメリット・デメリット
メリットは費用を大きく抑えられる点です。市販のテキスト・問題集(「みんなが欲しかった!」シリーズなど)を使う場合、FP3級で約3,300円、FP2級で約3,960円、3級・2級を合わせても約7,260円程度が目安とされています(模試代は別途、出典:モアライセンス FP3級・2級の独学におすすめのテキスト・参考書)。自分のペースで学習でき、隙間時間を柔軟に使えるのも利点です。
デメリットは、学習スケジュール管理や疑問点の解消をすべて自分で行う必要があること、模擬試験や添削指導がない教材が多いことです。特にFP2級は出題範囲が広く、独学だと途中で挫折しやすいとの声も見られます(口コミ・レビューサイトでの一般的な傾向であり、個人差があります)。
通信講座のメリット・デメリット
メリットは、講義動画や体系立てたカリキュラムで効率よく学べること、質問対応や模擬試験、教育訓練給付金の対象講座がある場合は費用の一部が戻る可能性がある点です。デメリットは独学より費用が高く、数千円~数万円の初期投資が必要になることです。「絶対に合格できる」わけではなく、あくまで学習効率を高める手段である点には注意してください。
独学 vs 通信講座 比較表
| 独学 | 通信講座 | |
|---|---|---|
| 費用目安 | 3級・2級合計 約7,000円台(テキスト・問題集のみ) | 3級・2級セットで約31,900円~、2級単体で約29,700円~65,800円 |
| 学習効率 | 自己管理次第 | カリキュラム・映像講義あり |
| 質問対応 | 基本的になし | 講座により質問サポートあり |
| 模擬試験 | 市販模試を別途購入 | コースに含まれる場合あり |
| 教育訓練給付金 | 対象外 | 対象講座であれば利用可能 |
| 向いている人 | 自己管理が得意、費用を抑えたい人 | 短期間で効率よく学びたい人、サポートが欲しい人 |
主要な通信講座の価格帯
2026年8月時点で確認できた主要3社の料金は以下の通りです(税込・キャンペーン割引適用前の価格、変動する可能性があるため必ず公式サイトで最新価格をご確認ください)。
- スタディング:FP3級合格コース4,950円、FP2級合格コース29,700円、FP3級・2級セットコース31,900円(出典:グッドスクール スタディングFP講座の評判)
- ユーキャン:CBT模擬試験つきコース66,000円(一括)、CBT模擬試験なしコース64,000円(一括)(出典:ユーキャン FP講座 費用)
- フォーサイト:FP2級バリューセット1が60,800円、バリューセット2が65,800円、FP3級デジタルプランが3,900円(出典:フォーサイト FP2級の受講料)
独学の教材費(合計7,000円台)と比べると、通信講座は数万円の差があります。この差額をサポート・効率化への投資と見るかどうかが選択のポイントです。
教育訓練給付金は使える?
教育訓練給付金は、雇用保険の一定の加入要件を満たす人が対象講座を修了した際に、受講料の一部(一般教育訓練の場合20%、上限10万円)が支給される制度です。FP講座については、確認できた範囲で以下の通り対象講座が存在します。
- ユーキャン:FP講座(2級・3級)は教育訓練給付制度の対象講座と案内されています(出典:ユーキャン公式サイト)
- スタディング:「FP3級・2級セットコース」のみが対象で、FP2級単体・FP3級単体のコースは対象外です(出典:スタディング 教育訓練給付制度のご案内)
- フォーサイト:FP2級のバリューセット1(受講料60,800円→給付12,160円)、バリューセット2(65,800円→給付13,160円)が対象です(出典:フォーサイト 教育訓練給付制度)
対象講座・給付率・受給要件(雇用保険の加入期間など)は変更される場合があるため、必ず各社公式サイトと、お近くのハローワークまたは厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムで最新情報をご確認ください。
よくある質問
まとめ
FP3級は独学でも挑戦しやすい合格率ですが、FP2級は独学・通信講座どちらでも一定の努力が必要な難易度です。費用面では独学(合計7,000円台)と通信講座(3万円台~6万円台)に大きな差がありますが、通信講座には教育訓練給付金が使えるコースもあり、実質負担額はコースによって変わります。自分の学習スタイル・可処分時間・予算を踏まえて、無理のない方法を選んでください。
情報は執筆時点(2026年8月)のものです。最新の受講料・給付金対象講座は必ず各社公式サイト・厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムでご確認ください。

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