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結論から言うと、キャリアコンサルタント試験は学科試験より実技試験(論述・面接)の方が難しく、直近では実技試験の合格率が6割台前半で推移しています。年収は活動形態によって大きく差があり、企業内で正社員として活動する層は800万円以上の割合が高い一方、需給調整機関(ハローワーク等)や非正規での活動は200〜400万円台が中心です。将来性については、政府のリスキリング支援施策や企業のキャリア形成支援ニーズの高まりを背景に、登録者数は年々増加しており、需要そのものは拡大傾向にあると考えられます。以下、公的機関や信頼できる媒体のデータをもとに詳しく解説します。
難易度:学科試験・実技試験の合格率推移と勉強時間
キャリアコンサルタント試験は「キャリアコンサルティング協議会」と「日本キャリア開発協会(JCDA)」の2機関が実施しており、学科試験は共通問題、実技試験(論述・面接)は機関ごとに実施されます。リカレント「【最新・第31回試験結果】国家資格キャリアコンサルタント合格率」によると、直近5回の合格率推移は以下の通りです。
| 試験回 | 学科試験 合格率 | 実技試験 合格率 |
|---|---|---|
| 第27回 | 59.7% | 67.4% |
| 第28回 | 68.4% | 67.7% |
| 第29回 | 72.7% | 64.3% |
| 第30回 | 77.6% | 64.1% |
| 第31回(2026年3月実施) | 80.6% | 64.6% |
学科試験の合格率は直近5回で継続的に上昇しており、第31回では80.6%と高水準でした。一方、実技試験は64%前後で安定しており、学科ほど易化していません。なお第31回を実施機関別に見ると、キャリアコンサルティング協議会が学科80.9%・実技63.8%、JCDAが学科79.5%・実技67.8%と、実技試験は機関によって多少のばらつきがあります(出典:同上リカレント記事)。
難易度の質的な違いも重要です。アルクの資格比較「【2026年最新】キャリアコンサルタント試験の難易度は?合格率・勉強時間・養成講習を徹底解説」によれば、学科試験は四肢択一50問・100分で70点以上が合格ラインとシンプルですが、実技試験は「合計点90点以上、かつ論述試験40%以上、面接試験の各評価区分でそれぞれ40%以上」という二重基準があり、合計点をクリアしても一区分でも基準点を下回ると不合格になる仕組みです。この基準の存在が、実技試験の合格率が頭打ちになっている一因と考えられます。
勉強時間の目安
同記事では、必要な学習時間の目安として総学習時間250〜350時間が示されています。内訳は、指定の養成講習受講に約150時間、試験対策に100〜200時間(学科対策50〜80時間、論述対策20〜40時間、面接・ロールプレイ対策30〜80時間)とされています。特に実技試験は独学でのロールプレイ練習に限界があるため、独学と通信講座(養成講習)のどちらで学ぶべきかを早めに検討しておくことが、合格までの学習効率を左右します。
年収・待遇:企業内と独立、副業での違い
キャリコンサロン「キャリアコンサルタントの年収はいくら?データで見る実態と収入アップの方法を解説」による年収分布データでは、全体では「200〜400万円未満」が33.2%と最多である一方、「800万円以上」も15.4%存在し、年収200万円未満から2,000万円以上まで幅の広い分布になっています。ただしこの数値は「キャリアコンサルタント業務のみの収入」ではなく「個人の税込み年収全体」であり、回答者の約55%が兼業で活動している点には注意が必要です。
| 活動領域・雇用形態 | 年収800万円以上の割合 | 年収200〜400万円未満の割合 |
|---|---|---|
| 企業領域(企業内キャリアコンサルタント等) | 28.2% | ― |
| 需給調整機関(ハローワーク等) | ― | 56.7% |
| 地域支援機関 | ― | 52.7% |
| 正社員 | 26.0% | ― |
| 経営・管理職 | 39.4% | ― |
| フリーランス(専業) | ― | 34.8% |
| 非正規社員 | ― | 62.0% |
企業内キャリアコンサルタントと独立の収入差
brush up「キャリアコンサルタントの年収・給料はどれくらい?年収アップ方法についても解説」によれば、2011年の厚生労働省調査で約48.9%が日本の平均年収(当時420万円)以下に該当したとされています。企業に正社員として所属し兼任でキャリアコンサルティングを行う層は、給与自体は安定している一方、「キャリアコンサルタント業務からの収入は月10万円未満が4割以上、活動日数は月5日以下が3割以上」という調査結果も紹介されており、資格を持っていても業務の中心が別にある兼任者が多い実態がうかがえます。一方、独立・フリーランスとして活動する実力者は「年1000万円超」の収入を得るケースもあるとされますが、カウンセリング単価は60〜90分で5,000円〜1万円程度が相場とされ、案件数の確保が収入を大きく左右します。また同記事では、上位資格である1級キャリアコンサルティング技能士の取得者は「年収800万円以上が多い」との記載もあり、スキルアップによる単価向上が収入増の現実的な手段といえます。
副業としての活用
前述の通り、キャリアコンサルタントの約55%が兼業で活動しているとされることから、本業を持ちながら副業としてキャリア相談やオンラインカウンセリングを行うスタイルは一定数存在すると考えられます。ただし副業単体での収入水準を示す公的な統計は確認できませんでした(不明)。まずは単価の相場感(60〜90分5,000〜1万円程度)を踏まえ、月に何件対応できるかで収入を試算するのが現実的です。なお資格取得にあたっては、講座費用の負担を抑えられる教育訓練給付金の対象講座を活用する方法もあります。
将来性:転職市場の活発化とリスキリング需要
キャリアコンサルタントの将来性を考えるうえで参考になるのが、資格登録者数の推移です。厚生労働省が公表している資料(厚生労働省「キャリアコンサルタント登録者数(累計)」)によると、登録者数は次の通り一貫して増加しています。
| 年度 | 累計登録者数 |
|---|---|
| 平成28年度 | 25,518人 |
| 平成29年度 | 33,817人 |
| 平成30年度 | 41,842人 |
| 令和元年度 | 50,376人 |
| 令和2年度 | 59,557人 |
| 令和3年度 | 60,562人 |
| 令和4年度 | 65,879人 |
資格制度が始まって以来、登録者数は右肩上がりで増えており、企業・行政の双方でキャリア支援人材へのニーズが継続していることがうかがえます。なお、この公表資料は令和4年度末時点のものであり、それ以降の最新の累計人数については本記事執筆時点で確認できていません(不明。最新値は厚生労働省の公式ページで随時確認することをおすすめします)。
需要拡大の背景としては、政府が2022年10月の所信表明で打ち出した「リスキリングに5年で1兆円を投資する」という方針が広く報じられています(日本経済新聞「リスキリング支援『5年で1兆円』 岸田首相が所信表明」)。この方針のもと、企業内でのセルフ・キャリアドックの導入促進や、人材開発支援助成金などを通じて、従業員のキャリア形成を支援する体制づくりが進められています。転職が一般化し、個人が主体的にキャリアを選択する動きが強まる中で、企業内外でキャリア相談に対応できる人材への需要は今後も一定程度続くと考えられます(推測:終身雇用の見直しや転職市場の活発化が続く限り、キャリアコンサルタントの活躍の場は当面拡大傾向を維持する可能性が高いですが、資格保有者数自体も増加しているため、単に資格を取るだけでなく実務経験や専門分野への特化による差別化が今後より重要になっていくと考えられます)。
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合格率と難易度の推移はキャリアコンサルタント試験の難易度と合格率で詳しく整理しています。
よくある質問
※本記事は2026年8月時点の情報に基づきます。


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