結論。養成講習は「料金の安さ」だけで選ぶと失敗しやすい。修了できなければ受験資格そのものが手に入らないため、優先順位は①最後まで通い切れる形式か、②必要な時期に修了できるか、③給付金適用後の実質負担、の順になる。
この記事では、主要6講習の公式サイトに掲載されている2026年8月時点の情報だけを使って、学習形式・期間・開講スケジュール・費用を横並びにした。料金と給付金の詳細はキャリアコンサルタントの教育訓練給付金対象講座まとめで扱っているため、ここでは「どれを選ぶか」の判断軸に絞る。
主要6講習の比較表(2026年8月時点・各社公式サイト)
| 講習 | 受講料(税込) | 学習形式 | 期間・開講 |
|---|---|---|---|
| 資格の大原 | 294,000円 大原受講生割引 285,100円 |
知識編はWeb通信(オンデマンド)/演習編は教室通学またはオンライン校(Webライブ)を選択 | 8月〜11月、12月〜3月、3月〜7月の年3期 |
| 地域連携プラットフォーム | 297,000円 | 完全オンライン、またはハイブリッド(通学5日+オンライン5日) | 通常コース約3か月/短期コース約1.5か月/特別集中コース約0.5か月 |
| LEC東京リーガルマインド | 330,000円 | 通学+Web配信、またはオンライン(Zoom)+Web配信 | 5か月。2026年8〜11月開始と2026年12月〜2027年3月開始のコースを設定 |
| ヒューマンアカデミー | 355,300円 +入学金55,000円 |
通学スタイルまたはオンラインライブスタイル。通学80時間+通信78.5時間 | 最短3か月で受験資格を取得可能と公表 |
| 日本マンパワー | 396,000円 説明会参加特典割引・有資格者紹介割引 385,000円/学生 341,000円 |
通信+スクーリング。通学とオンラインから学習スタイルを選択。国家資格とCDA資格のダブルライセンスに対応 | 第26回 9月25日・11月17日開講、第27回 2月20日・3月18日開講、第28回 7月17日開講 |
| リカレント | 公式サイトで受講料の掲載を確認できず 資料請求・問い合わせが必要 |
通学およびLIVE通信 | 公式サイトに具体的日程の掲載を確認できず |
金額・日程はいずれも各社公式サイトの2026年8月時点の表示。開講回や割引条件は変更されることがあるため、申込前に必ず公式サイトで最新情報を確認してほしい。
判断軸1:完全オンラインが必要か、通学できるか
養成講習は演習(ロールプレイ)の出席が必須で、ここが挫折ポイントになりやすい。地方在住・育児中・出張が多い人は、演習までオンラインで完結できるかを最初に確認したい。
- 完全オンラインで完結したい…地域連携プラットフォームは完全オンラインコースを明示している
- オンラインライブで演習に参加したい…資格の大原(オンライン校)、LEC(Zoom)、ヒューマンアカデミー(オンラインライブ)が対応
- 対面の方が身につく…通学コースのある講習を選ぶ。ロールプレイは対面の方が緊張感があり、実技試験の練習になるという声は多い
推測:実技面接試験は対面で行われるため、対面演習の経験があるほうが本番の負荷は小さい。ただしこれは公表データで裏付けられた差ではなく、あくまで形式の近さから導ける仮説である。
判断軸2:いつまでに受験したいか(逆算が必要)
養成講習は開講月が決まっており、受けたい試験回から逆算して申し込む必要がある。修了が試験日に間に合わなければ、そのまま半年待ちになる。
第33回試験は学科・実技(論述)が2026年11月1日(日)、実技(面接)が11月7日・8日・14日・15日に実施予定と公表されている。期間3か月の講習でも、開講月を1回逃すと次の試験回まで持ち越しになる点は要注意である。
- 最短で受験資格がほしい…地域連携プラットフォームの短期・特別集中コース、ヒューマンアカデミーの最短3か月コース
- 働きながら無理なく…LECの5か月コース、資格の大原の各期
判断軸3:総額ではなく「実質負担」で比べる
ほとんどの養成講習は専門実践教育訓練給付金の指定講座になっている。給付率は令和6年10月以降に開講する講座で最大80%まで引き上げられており、受講料の差より給付を受けられるかどうかの差の方が大きい。
| 講習 | 受講料(税込) | 80%給付時の自己負担(試算) | 50%給付時の自己負担(試算) |
|---|---|---|---|
| 資格の大原 | 294,000円 | 58,800円 | 147,000円 |
| 地域連携プラットフォーム | 297,000円 | 59,400円 | 148,500円 |
| LEC | 330,000円 | 66,000円 | 165,000円 |
| ヒューマンアカデミー | 355,300円 | 71,060円 | 177,650円 |
| 日本マンパワー | 396,000円 | 79,200円 | 198,000円 |
受講料に給付率を掛けた単純試算。実際の給付対象額は厚生労働省が認定した価格であり、支払額と一致しない場合がある(ヒューマンアカデミー公式サイトも同旨の注記あり)。入学金が給付対象になるかは講習により異なる。支給の可否・金額は最終的にハローワークの審査で決まる。
給付率は70%?80%?公式サイトの表記が割れている理由
公式サイトを見比べると「最大70%」と書いている講習と「最大80%」と書いている講習がある。これは制度改正の反映タイミングの差である。
| 段階 | 給付率 | 年間上限 | 条件 |
|---|---|---|---|
| 受講中 | 50% | 40万円 | 受講中6か月ごとに支給 |
| 修了後 | 70% | 56万円 | 資格取得等をし、かつ訓練修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合 |
| 賃金上昇後 | 80% | 64万円 | 70%給付後、修了後の賃金が受講前と比べて5%以上上昇した場合 |
出典:厚生労働省「教育訓練給付制度」。80%の区分は令和6年10月以降に開講する講座が対象。特定一般教育訓練は40%(上限20万円)、資格取得+1年以内の被保険者雇用で50%(上限25万円)。
つまり「70%」表記は改正前の水準か、賃金上昇分の上乗せを含めない保守的な書き方である。最初から80%が確定するわけではない点は、どの講習を選んでも同じである。
判断軸4:CDAなどダブルライセンスを狙うか
日本マンパワーの養成講座は、国家資格キャリアコンサルタントとCDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)のダブルライセンスに対応していると公表している。企業内で肩書きを増やしたい人、キャリア支援を本業にしたい人には検討価値がある。逆に「国家資格だけ取れればよい」なら、この点は比較軸から外してよい。
キャリアコンサルタント養成講座なら【日本マンパワー】
養成講習は説明会に参加すると受講料の割引が案内されることが多い。日本マンパワーの場合、説明会参加特典割引で396,000円が385,000円になると公式サイトに明記されている。カタログ請求だけでも日程と費用の詳細が手に入るため、比較検討の初手として使いやすい。
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もう1社比べるなら
LEC東京リーガルマインドは全国に学習センターがあり、通学とWeb通信を選べます。教育訓練給付の対象講座もあります。
申し込む前に必ず確認したい5点
- 自分が給付金の支給要件を満たすか(雇用保険の被保険者期間など)。受講開始前にハローワークでの手続きが必要
- 演習日の日程が自分のスケジュールと合うか。欠席時の振替可否と振替費用
- 入学金の有無。ヒューマンアカデミーのように受講料と別建ての講習がある
- 割引の適用条件(説明会参加・学生・紹介など)
- 試験対策が含まれるか。養成講習は受験資格を得るための課程で、試験対策講座は別料金の場合がある
よくある質問
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