結論。教育訓練給付金は「どの資格を狙うか」より「自分がどの区分の対象になるか」で戻ってくる金額が3倍以上変わる。同じ講座でも、一般教育訓練なら20%(上限10万円)、専門実践教育訓練なら最大80%(年間上限64万円)まで差がつく。
このページは、資格ひろばで個別に調べた12資格の給付金記事をまとめた入口である。制度の全体像を押さえてから、狙う資格のページで対象講座と実質負担額を確認してほしい。
まず押さえる:3区分と給付率(2026年8月時点)
| 区分 | 給付率 | 上限 | 上乗せの条件 |
|---|---|---|---|
| 専門実践教育訓練 | 受講中50% →修了後70% →賃金上昇後80% |
年40万円 →年56万円 →年64万円 |
70%は「資格取得等をし、かつ訓練修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合」。80%はさらに修了後の賃金が受講前比5%以上上昇した場合 |
| 特定一般教育訓練 | 40% →50% |
20万円 →25万円 |
50%は資格取得等をし、かつ修了後1年以内に被保険者として雇用された場合 |
| 一般教育訓練 | 20% | 10万円 | 上乗せなし |
出典:厚生労働省「教育訓練給付制度」。専門実践80%・特定一般50%の区分は令和6年10月以降に開講する講座が対象。
自分は対象になる? 雇用保険の加入期間で決まります
給付率の前に確認したいのが受給資格です。必要な加入期間は区分ごとに違い、さらに「初めて使うか」で変わります。
| 区分 | 初めて利用する場合 | 2回目以降 |
|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 雇用保険の加入期間 1年以上 | 3年以上 |
| 特定一般教育訓練 | 雇用保険の加入期間 1年以上 | 3年以上 |
| 専門実践教育訓練 | 雇用保険の加入期間 2年以上 | 3年以上 |
すでに離職している方も対象になります。離職日の翌日から受講開始日までが1年以内であることが条件です(加入期間の要件は在職中と同じ)。
自分が要件を満たすかどうかは、ハローワークの「教育訓練給付金支給要件照会」で無料で確認できます。判断に迷う場合は、講座を申し込む前にここで確認しておくのが確実です。
実際いくら戻る? 受講料10万円・30万円の場合
| 受講料(税込) | 一般20% | 特定一般40%→50% | 専門実践50%→70%→80% |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 2万円 | 4万円 →(条件達成)5万円 | 5万円 → 7万円 → 8万円 |
| 30万円 | 6万円 | 12万円 →(条件達成)15万円 | 15万円 → 21万円 → 24万円 |
| 50万円 | 10万円(上限) | 20万円 →(条件達成)25万円(上限) | 25万円 → 35万円 → 40万円 |
上限額は一般10万円、特定一般20万円(条件達成で25万円)、専門実践は年40万円(同56万円/64万円)です。上限に達する受講料の講座では、給付率よりもどの区分に指定されているかで戻る金額が大きく変わります。同じ資格でも講座によって区分が違うことがあるため、申込前に必ず確認してください。
資格別に対象講座と実質負担額を確認する
各ページで、講座ごとの受講料と給付適用後の自己負担額を調べている。
| 資格 | 確認するページ |
|---|---|
| 宅建士(宅地建物取引士) | 宅建士(宅地建物取引士)の給付金対象講座と実質負担額 |
| 社会保険労務士 | 社会保険労務士の給付金対象講座と実質負担額 |
| 行政書士 | 行政書士の給付金対象講座と実質負担額 |
| 中小企業診断士 | 中小企業診断士の給付金対象講座と実質負担額 |
| FP(2級・3級) | FP(2級・3級)の給付金対象講座と実質負担額 |
| 簿記2級 | 簿記2級の給付金対象講座と実質負担額 |
| キャリアコンサルタント | キャリアコンサルタントの給付金対象講座と実質負担額 |
| 保育士 | 保育士の給付金対象講座と実質負担額 |
| 医療事務 | 医療事務の給付金対象講座と実質負担額 |
| 登録販売者 | 登録販売者の給付金対象講座と実質負担額 |
| ITパスポート | ITパスポートの給付金対象講座と実質負担額 |
| MOS | MOSの給付金対象講座と実質負担額 |
いつまでに何をするか(受講開始日から逆算)
もっとも取り返しがつかないのが、事前手続きの期限を過ぎてしまうことです。特定一般と専門実践は、受講を始めてから申請しても受け付けられません。
| 区分 | 受講開始前にやること | 期限 | 支給申請 |
|---|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 事前手続きは不要 | — | 修了日の翌日から1か月以内 |
| 特定一般教育訓練 | 訓練前キャリアコンサルティング → ジョブ・カード交付 → ハローワークで受給資格確認 | 受講開始日の2週間前まで | 修了日の翌日から1か月以内 |
| 専門実践教育訓練 | 同上 | 受講開始日の2週間前まで | 受講開始から6か月ごとの期間末日から1か月以内(修了時は修了日の翌日から1か月以内) |
キャリアコンサルティングは予約が必要で、すぐに受けられるとは限りません。講座の申込前に、まずハローワークへ相談するのが安全です。
申し込む前の4ステップ
- 自分の受給資格を確認する。雇用保険の被保険者期間などの要件がある。ハローワークで「教育訓練給付金支給要件照会」ができる
- 講座が現在も指定されているか確認する。指定は年度ごとに見直される。厚生労働省の講座検索システムで最新の指定状況を見る
- 特定一般・専門実践は受講開始日の2週間前までに事前手続きを済ませる。訓練前キャリアコンサルティングとジョブ・カードの交付、ハローワークでの受給資格確認が必要で、これを飛ばすと支給されない
- 実質負担で講座を比較する。受講料の安さより、給付対象かどうかの方が金額インパクトが大きい
手続きの詳細は教育訓練給付金の申請方法・必要書類を完全ガイドにまとめている。
よくある3つの勘違い
| 勘違い | 実際 |
|---|---|
| 専門実践なら誰でも80%戻ってくる | 受講中は50%。70%は資格取得と修了後1年以内の被保険者雇用、80%はさらに賃金5%以上の上昇が条件 |
| 受験料も給付の対象になる | 対象は指定講座の受講費用。受験手数料は対象外 |
| あとから申請すればよい | 特定一般・専門実践は受講開始日の2週間前までの事前手続きが必須。開始後では受け付けられない |
専門実践教育訓練でIT・エンジニア系を狙う場合
給付率がもっとも高い専門実践教育訓練は、IT・エンジニア分野の講座が対象になっているケースがあります。たとえばtechmeets(テックミーツ)の場合、公式サイトではスタンダードプラン(6ヶ月・330,000円税込)が最大264,000円の給付で実質66,000円、エキスパートプラン(6ヶ月・550,000円税込)が最大440,000円の給付で実質110,000円と案内されています。支給要件は個人の雇用保険加入期間などで変わるため、まず無料カウンセリングで自分が対象になるかを確認するのが確実です。
対象講座かどうかは、資料を取り寄せると確実に分かる
教育訓練給付金の対象講座かどうかは、同じ資格でもスクール・コースによって異なります。BrushUP学びは全国の通学・通信講座を67,000件以上掲載しており、気になる講座を選んで無料で資料請求できます。届いた資料で「給付金の対象コースか」「対象なら実質負担はいくらか」を並べて確認するのが確実です。
BrushUP学びで講座を探す ▶ 医療事務 / 保育士
/ 簿記
資料請求は無料です。気になる講座だけを選んで請求してください。給付金の適用可否は最終的にハローワークの確認が必要です。
よくある質問
Q. 教育訓練給付金は雇用保険に何年入っていれば使えますか?
A. 初めて利用する場合、一般・特定一般は1年以上、専門実践は2年以上です。2回目以降はいずれも3年以上必要になります。離職中でも、離職日の翌日から受講開始日までが1年以内なら対象です。
Q. 受講を始めてからでも申請できますか?
A. 一般教育訓練は事前手続き不要で、修了後に申請します。特定一般と専門実践は、受講開始日の2週間前までの事前手続きが必須です。受講開始後では受け付けられません。
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