日商簿記2級は独学で取れる?通信講座との費用・期間比較

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日商簿記2級は独学でも合格を目指せますが、統一試験の合格率は近年15〜20%台と低めで推移しています。教材費は独学なら1万円前後、通信講座は2万〜5万円程度が目安で、どちらにも一長一短があります。

日商簿記2級はどんな資格か

日商簿記2級は、日本商工会議所が実施する検定試験です。試験は「統一試験(年3回・ペーパー方式)」と「ネット試験(CBT方式・随時実施)」の2方式があり、出題範囲や難易度は同じとされています。ネット試験の受験料は5,500円(税込)に加えて事務手数料550円が別途かかり、試験時間は90分です(出典:日本商工会議所「日商簿記検定試験(2級・3級・簿記初級・原価計算初級)ネット試験について」)。

合格率は回によって大きく変動します。統一試験の直近の第172回(2026年2月)は15.1%で、過去の回でも11.9%〜28.8%と幅があります(出典:資格の学校TAC「簿記2級の合格率の推移」)。一方ネット試験は、2025年4月〜12月の実績で受験者96,346名・合格者33,348名、合格率34.6%となっており(出典:日本商工会議所「日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験 受験者データ」)、統一試験より高めの水準です。この差の理由は公式には明示されておらず、出題範囲は同じとされているため、推測: 受験者層や自己採点のしやすさなどの違いが影響している可能性がありますが断定はできません。

独学のメリット・デメリット

メリットは、費用を大きく抑えられる点です。市販のテキスト・問題集は1冊1,100円〜2,640円程度で、平均すると1,600円〜2,000円程度です(出典:資格Times「簿記2級のおすすめテキスト&問題集15選」)。実際に受験料込みで約1万円で合格したという体験例も公開されています(出典:ゆづすけブログ「簿記2級 受験料込み1万円・100時間で独学1発合格」)。また自分のペースで学習を進められる自由度も利点です。

デメリットは、疑問点をすぐに質問できる環境がなく、工業簿記など理解につまずきやすい分野で挫折しやすいことです。学習計画やモチベーション管理もすべて自己責任になります。合格率のデータからも分かる通り、簿記2級は決して易しい試験ではないため、独学で「絶対に受かる」と保証できるものではありません。

通信講座のメリット・デメリット

メリットは、講義動画やカリキュラムに沿って効率的に学習を進められる点、質問対応やスケジュール管理のサポートが受けられる点です。教育訓練給付金の対象講座であれば、受講料の一部が還付される可能性もあります。

デメリットは、独学に比べて費用が高くなる点です。今回確認できた範囲でも、講座により価格差が大きく(後述の通り約2万円〜5万円)、講座を選んでも「必ず合格できる」わけではない点は独学と同様です。講座内容が自分の学習スタイルに合うかどうかは、無料体験や資料請求で事前に確認することをおすすめします。

独学 vs 通信講座 比較表

項目 独学 通信講座
費用目安 約5,000円〜10,000円程度(テキスト・問題集代、出典:資格Times・ゆづすけブログの実例より) 約19,800円〜49,000円程度(後述の3社の調査結果より)
学習期間目安 不明(学習時間の目安は各社で見解が分かれており、本記事内で断定できる出典データは確認できませんでした) 不明(同上。講座ごとのカリキュラム期間は異なるため、各社公式サイトでご確認ください)
サポート体制 基本的になし(市販書籍のみ。SNSや知恵袋等で情報収集する人もいる) 質問対応・添削・学習スケジュール管理など、講座により内容が異なる
教育訓練給付金 対象外 講座により対象あり(後述)

学習期間については、確度の高い出典データを確認できなかったため、本記事では具体的な時間数を記載していません。学習時間の目安を知りたい場合は、各通信講座の公式サイトや日本商工会議所の公式情報をあわせてご確認ください。

主要な通信講座の価格帯

講座名 コース例 価格
スタディング 簿記2級合格コース(2026年4月〜2027年3月合格目標) 一括19,800円、分割は月々1,812円×12回から(出典:スタディング公式サイト
フォーサイト 簿記2級スピード合格講座(単科)/バリューセット1(2級+3級) 単科31,800円、バリューセット1は37,800円(税込・送料別)(出典:フォーサイト公式サイト
ユーキャン 簿記(2級)資格取得講座 一括49,000円、分割は3,800円×13回(総額49,400円)(出典:ユーキャン簿記2級講座 口コミ・料金まとめ記事。ユーキャン公式サイトは直接確認できなかったため、最終的な金額は公式サイトでの再確認を推奨します)

TACなど他の大手講座については、今回の調査範囲では価格の一次情報を十分に確認できなかったため、本記事では割愛しています。検討する場合は各社公式サイトで最新価格をご確認ください。

教育訓練給付金は使える?

教育訓練給付金は、講座ごとに対象・非対象が決まっているため、一律には言えません。今回確認できた範囲では、以下の講座が「一般教育訓練給付金」の対象とされています。

  • フォーサイトの「バリューセット1」「バリューセット2」(簿記2級+3級のセット講座):給付率は教育訓練経費の20%(上限10万円)で、eラーニング確認テストで全回80点以上を取ることなどが修了認定の条件です。なお全額返金保証制度との併用はできません(出典:アルクの資格比較「フォーサイトの教育訓練給付金まとめ」)。
  • ユーキャンの簿記(2級)資格取得講座も「教育訓練給付金制度(一般教育訓練)」の対象とされているという情報がありますが、二次情報源での確認にとどまるため、正式な対象条件は公式サイトでの再確認が必要です(出典:上記ユーキャン料金記事)。

スタディングの簿記2級講座が教育訓練給付金の対象かどうかは、今回の調査では確認できませんでした。教育訓練給付金の対象講座かどうかは各講座の公式サイトでご確認ください。また、給付金を受け取るには雇用保険の加入期間などの受給資格要件を満たす必要があるため、詳細は厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムや、お近くのハローワークでの確認をおすすめします。

Q独学と通信講座、どちらが合格しやすいですか?
A. 公式データとして「独学と通信講座の合格率の差」を直接比較できる統計は確認できておらず、不明です。合格率は個人の学習時間や理解度に大きく左右されるため、一概にどちらが有利とは言えません。費用・学習スタイル・サポートの必要性を踏まえて選ぶことをおすすめします。
Q統一試験とネット試験はどちらを受けるべきですか?
A. 出題範囲・難易度は同じとされていますが、統一試験は年3回のみ、ネット試験は比較的随時受験できる点が異なります。合格率は近年ネット試験の方が高めに出ていますが(2025年4月〜12月で34.6%)、年度や回によって変動するため、日程の都合や自分の準備状況に合わせて選ぶとよいでしょう。
Q簿記2級の独学にかかる費用はどれくらいですか?
A. テキスト・問題集は1冊1,100円〜2,640円程度が目安です。商業簿記・工業簿記の両分野で複数冊が必要になることが多く、受験料(5,500円+事務手数料等)を含めて、実例では合計約1万円で合格したケースも報告されています。ただし個人の学習スタイルによって購入する教材数は変わるため、あくまで目安としてご覧ください。
Q教育訓練給付金はどの講座でも使えますか?
A. いいえ、対象講座は限られています。今回確認できた範囲ではフォーサイトのバリューセット1・2が明確に対象となっていました。その他の講座については講座ごとに異なるため、必ず各社公式サイトまたは厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムで最新情報をご確認ください。

まとめ

日商簿記2級は、独学なら教材費を1万円前後に抑えられる一方、通信講座は今回確認できた範囲で約2万円〜5万円程度と幅があります。合格率は統一試験で15〜20%台、ネット試験で30%台前半という水準にとどまり、独学・通信講座のどちらを選んでも「絶対に合格できる」とは言えません。費用面だけでなく、サポート体制や教育訓練給付金の対象可否、自分の学習スタイルを踏まえて、無理のない方法を選ぶことが重要です。

情報は執筆時点(2026年8月)のものです。最新の受講料・給付金対象講座は必ず各社公式サイト・厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムでご確認ください。

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