MOSはWord・Excel・PowerPointなどの操作スキルを証明する民間資格で、受験料は1科目12,980円(学割9,680円)です。学習時間の目安は1科目20〜80時間(2週間〜3か月)で、基礎的なパソコン操作ができれば独学で十分に合格を狙えます。独学なら費用はテキスト代と受験料の1.5万〜2万円程度に収まります。スクールを使う場合は、Winスクールの一部コースが一般教育訓練給付金(20%・上限10万円)の対象です。
MOSはどんな資格か
MOS(Microsoft Office Specialist)は、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Accessなど、マイクロソフトのOffice製品の操作スキルを証明する資格です。国家資格ではなく、株式会社オデッセイ コミュニケーションズが認定・運営する民間資格です。
レベルは2種類あります。
- 一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト):基本操作を問う、初心者〜中級者向けのレベル
- 上級レベル(エキスパート):関数・マクロ・高度な表作成など、実務的で応用的なスキルを問うレベル(WordとExcelのみ)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | 株式会社オデッセイ コミュニケーションズ(民間資格) |
| 受験料 | 一般・上級とも一般価格12,980円、学割価格9,680円(税込、2025年5月1日改定)。学割の利用には学生証などの提示が必要 |
| 受験資格 | 年齢による受験制限なし |
| 合格基準 | 1000点満点中550〜850点の範囲が目安(科目により異なり、科目ごとの合格ラインは非公表) |
| 試験のバージョン | Officeのバージョン(365、2019など)ごとに試験を用意 |
出典:MOS公式サイト「受験料改定について」「試験全般に関するよくあるご質問」(MOS公式FAQ)
対象者は、パソコン初心者から就職・転職活動中の学生、事務職としてスキルを示したい社会人まで幅広く、Officeの操作に不安がある人の「基礎力の証明」として選ばれることが多い資格です。バージョンごとに試験があるため、最近取ったMOSは「今のOfficeに対応した実務スキルがある」ことを示す材料になり得ます。
受験者の規模も大きく、国内の累計受験者数は5,401,484名(2026年3月31日時点)です(出典:MOS公式サイト「試験に関するデータ」)。
難易度:合格率と必要な勉強時間
MOSの合格率は公表されていません。運営元は公式サイトのFAQで「合格率は公開しておりません」と明記しています(出典:MOS公式サイト「試験全般に関するよくあるご質問」)。そのため「合格率◯%」と断定する情報は、公式データに基づくものではありません。
参考値として、ユーキャンやパソコンスクール系のメディアは一般レベル約80%前後、上級レベル約60%前後としています。レバテックルーキーは60〜80%程度という目安を紹介していますが、一次情報源は明記されていません。いずれも非公式の目安です。
公式サイトでは、合格率の代わりに次の実績が公開されています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 累計受験者数 | 5,401,484名(2026年3月31日時点) |
| MOS Associate認定者数 | 41,388名 |
| MOS Expert認定者数 | 7,547名 |
| オフィス マスター認定者数 | 97,924名 |
科目別の難しさ
アルクの資格比較「MOSの難易度は?」は、科目別の体感難易度と学習時間の目安を次のように整理しています。同メディア独自の目安で、公式の難易度指標ではありません。
| 科目 | 難しさ | 学習時間の目安 |
|---|---|---|
| Word(一般) | やさしい | 40時間程度 |
| Excel(一般) | 普通 | 60〜70時間程度 |
| PowerPoint(一般) | やさしい | 40〜50時間程度 |
| Access(エキスパート) | 難しい(最高難易度) | 記載なし |
一般レベルは比較的短い対策で合格を狙える一方、エキスパート(特にAccess)は学習時間も難しさも大きく上がる、という点は複数のメディアで共通しています。
経験別の勉強時間の目安
現役パソコン講師の解説では、経験別に次の時間配分が紹介されています(出典:note「すてっぷ日和」)。
| 対象 | 学習時間 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 一般レベル・パソコン未経験 | 60〜80時間 | 2〜3か月 |
| 一般レベル・基本操作ができる | 40〜60時間 | 1〜2か月 |
| 一般レベル・日常的にOfficeを使う | 20〜40時間 | 2週間〜1か月 |
| 上級・一般レベル合格直後 | 50〜80時間 | 記載なし |
科目別(アルク)と経験別(すてっぷ日和)の目安は切り口が違うため、受ける科目と自分の経験の両方に近い数字を参考にしてください。独学の体験談には「27時間程度で1科目に合格した」という声もあります(出典:めざし生活改革)。ただし個人の例で、操作の慣れ具合で大きく差が出ます。他の資格(簿記2級や宅建士など)と比べると、短期間での取得を目指しやすい資格です。アルクの資格比較も、主婦におすすめの資格の中で「最短水準で取得できる」点を特徴に挙げています(出典:アルクの資格比較「主婦が取ってよかった資格15選」)。
どの科目・レベルから受けるか
まずは一般レベル(スペシャリスト)から取り、実務でExcelを深く使う予定があれば上級(エキスパート)まで進むと評価が高まりやすいとされています(出典:JWS Japan)。事務職を目指すならWordとExcelの一般レベルが基本です。WordやPowerPointの一般レベルだけでは差別化が難しいとされるため、1科目目はExcelが無難です。必要なレベルは職種や応募先で変わるため、就きたい仕事の求人要件もあわせて確認してください。
年収・待遇と将来性
MOSは、年収を直接押し上げる資格ではありません。調べた範囲では、MOSを取って年収が何%上がったといった信頼できるデータは見つかりませんでした。「事務職としての基礎スキルを客観的に示し、書類選考や面接での説明の手間を減らす資格」と考えるのが実態に近いです。
評価はレベルで変わります。就職・転職系メディアの整理は次のとおりです(出典:JWS Japan「MOS資格は就活でどれくらい評価される?レベル別ガイド」)。
| レベル | 一般的な評価 |
|---|---|
| 一般レベル(スペシャリスト) | 「持っていて損はない」程度。基礎スキルの証明として扱われることが多い |
| 上級レベル(エキスパート) | 「即戦力」として評価されやすい。Excelエキスパートは全業界・全職種で評価されるとされる |
特にExcelエキスパートは評価が高く、文系の学生などがアピール材料として取るケースもあります。評価されやすい職種は、事務職・営業職、銀行・証券・保険などの金融業界、コンサルティング業界、大手メーカーの企画・経理・人事職、事務系の公務員など、Word・Excel・PowerPointを日常的に使う仕事です。面接では資格名だけでなく、「VLOOKUP関数やピボットテーブルでデータ分析ができる」のように、できることを具体的に伝えると即戦力として評価されやすいという指摘もあります。MOS単体で採用が決まるというより、実務経験や他のスキルと組み合わせて評価される傾向がある点に注意してください。
一方、MOSが「意味がない」と言われる理由として、レバテックルーキーは次の3点を挙げています。
- 基礎的なパソコンスキルの証明にすぎず、社会人なら身についていて当然と見なされやすい
- Googleスプレッドシートなど代わりのツールが広がり、Officeを使う場面が相対的に減っている
- 取得のハードルが比較的低く、短期間で誰でも取れると見なされやすい
IT業界ではMOSがほとんど不要な場合が多く、アピールしても評価されない可能性が高いとする記事もあります(出典:ワクプレfit「事務職でMOSは本当に必要?」)。資格手当の有無と金額は企業ごとに大きく異なり、全国の相場を示す一次データは確認できず不明です。
生成AI時代の将来性
Microsoft 365 CopilotなどのAI機能がOfficeに組み込まれつつあります。MOS公式サイトは、AIから質の高い回答を引き出すには人間側の基礎知識が欠かせず、「セル」「絶対参照」などの理解がAIへの正確な指示の土台になるとしています(出典:MOS公式サイト「MOSとは/取得のメリット」)。DX/AI研究所は、生成AIの進化で求められるスキルの質が変わるなか、むしろ基礎スキルとしてMOSが再注目されていると紹介しています。「いくら先進的なツールを導入しても、基本的なPC操作ができなければ活用は進まない」とし、AIと組み合わせて業務を効率化する際のデータ整備や出力の加工にも、Officeの基礎スキルが求められると指摘しています。
専門メディアでも、生成AIが普及した今こそ、AIの出力を評価・修正できる人が求められるという論調が見られます。AIの結果が妥当かを判断するための基礎知識が引き続き必要という考え方です(出典:ITmedia @IT「生成AIが『Excel並みに当たり前』の今、知らないと損する『単純な構造』の話」)。
ただし、これらは運営団体や関連メディアの見解で、第三者による実証データではありません。推測:AIに指示を出す前提としての基礎知識の需要は当面残る一方、操作スキルそのものの希少性は長い目で見ると下がる可能性があります。将来の資格価値の確かな予測は不明で、今後の公式発表や業界動向を見ていく必要があります。
独学か通信講座か
結論として、Officeを日常的に使っている人は独学で十分です。操作に不安がある初心者や、短期間で確実に取りたい人は、通信講座やスクールも選択肢になります。
| 比較項目 | 独学 | 通信講座・スクール |
|---|---|---|
| 費用(1科目) | テキスト代2,000〜5,000円程度+受験料12,980円=1.5万〜2万円程度 | 数万円〜20万円台(受験料は別途必要な場合が多い) |
| 学習期間 | 初心者60〜80時間(2〜3か月)、経験者20〜40時間(2週間〜1か月) | 1〜3か月程度が一般的(推測:個人のペースで幅あり) |
| サポート | 基本的になし(自己解決が前提) | 講師への質問、模擬試験、スケジュール管理など |
| 給付金 | 対象外 | 対象コースあり(例:Winスクールの一部コース) |
| 学習時間の確保 | 自分のペースで進められる反面、仕事や家庭を理由に後回しにしやすい | カリキュラムや進捗管理があり、ペースを崩しにくい |
| 操作のブランク | 数年パソコンから離れていると、つまずきやすい | 基本操作から解説してもらえるため学び直しに向く |
それぞれの長所と短所を整理します。
- 独学の長所:費用を数千円〜1万円台に抑えられます。好きな時間に自分のペースで学べ、Officeに慣れている人は短期間で合格を狙えます。
- 独学の短所:操作でつまずいても質問できる相手がいません。模擬試験の採点基準や出題形式に不安を感じやすく、スケジュール管理とやる気の維持も自分次第です。完全な初心者は想定より時間がかかることがあります。
- 講座の長所:講師にすぐ質問でき、カリキュラムと模擬試験がそろっていて迷いが少なくなります。日程が決まっていて挫折しにくく、給付金の対象コースなら実質負担を抑えられます。
- 講座の短所:独学より費用が高く、通学型は決まった時間に通う必要があります。基礎ができている人には、内容が冗長に感じられることもあります。
向いている人・向いていない人
| 学び方 | 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|---|
| 独学 | 日常的にExcelを使い、基礎操作に慣れている人 | ここ数年パソコンから離れていた人、独学で挫折した経験がある人 |
| 通信講座・スクール | 操作にブランクがある人、進み具合を管理してほしい人 | すでに基礎ができていて、費用を最優先したい人 |
キャリカレは、MOSが役立つ人として「パソコン操作に不安がある人」「事務職・営業職・バックオフィス職を目指す人」「未経験から就職・転職を目指す人」「自己流を改めて効率化したい人」を挙げています(出典:キャリカレ「MOS資格は役に立たない?」)。
40代・社会人の独学で気をつけること
40代・社会人の独学で最大のリスクは、学習習慣そのものにブランクがあることです。仕事や家庭と両立しながら学ぶため、進み具合とスケジュールをどこまで自分で管理できるかが分かれ目になります。推測:だらだら続けるより「2か月で仕上げる」のように期間を区切るほうが挫折しにくいと考えられます。
独学の定番教材
独学の定番は、FOM出版の「よくわかるマスター」シリーズです。「MOS Excel 365対策テキスト&問題集」は定価2,310円(税込)で、模擬試験プログラムが付いています(出典:富士通FOM出版公式サイト、ヨドバシ.com)。Word・PowerPoint・Access・Outlookも科目ごとに同程度の価格で出ています。受験するバージョン(365、2019など)に合ったものを選んでください。推測:複数科目を受けるなら、教材費は科目数に比例して増えると見込んでおきましょう。
独学用のテキスト・問題集をそろえるなら
独学で進める場合、まず用意するのは受験するバージョンに対応したテキストと模擬試験付きの問題集です。MOSは試験のバージョン(365、2019など)ごとに教材が分かれるため、購入前に対応バージョンを必ず確認してください。品揃えの多い書店サイトで「MOS テキスト」と検索すると比較しやすくなります。
通信講座の比較と選び方
MOS対策の講座は、月額の通信講座から少人数制のスクールまで価格帯に大きな幅があります。確認できた代表的な講座は次のとおりです。金額はキャンペーンや時期で変わるため、公式サイトで最新情報を確認してください。
| 講座 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| TAC(通信・映像) | 29,900円から | 本試験形式を分析した模擬試験プログラム。ナレーション付きアニメーションで標準解答を確認できる |
| ヒューマンアカデミー(通信) | 月々3,000〜3,400円+入学金55,000円程度という情報あり(総額は公式サイトで要確認) | オンラインで講師に直接質問でき、通話・画面共有で操作の疑問を解決。専用ポータル「MANAC」でスマホ・PCに対応 |
| Winスクール | Excel MOSマスター 207,240円(税込)など | 講師1人あたり平均3名(最大4名)の少人数制。一部コースが一般教育訓練給付金の対象 |
出典:マイナビニュース資格、Winスクール公式サイト
費用で見ると、選択肢は大きく3段階に分かれます。
- 独学:テキスト代と受験料で1科目1.5万〜2万円程度。Officeに慣れている人向け
- 通信講座:TACの29,900円からなど、数万円台から。模擬試験と解説がほしい人向け
- スクール:Winスクールで20万円台〜30万円台。給付金を使っても16万円台以上の負担が残るため、講師に直接教わりたい人、複数科目をまとめて仕上げたい人向け
選ぶときは、次の3点で比べると判断しやすくなります。
- 質問のしやすさ:操作でつまずいたとき、すぐ解決できるか
- 模擬試験の有無:本番に近い形式で練習できるか
- 実質負担額:受講料から給付金を引いた金額で比べる
受験料(1科目12,980円)は講座の料金と別に必要な場合が多いため、総額で比べてください。スクールは初期費用が高くなりますが、実質負担額と、学習サポートや合格までの支援を合わせて比べることが大切です。資料請求後の営業電話が気になる人は、資料請求で営業電話は来るかも参考にしてください。
本格的に学ぶなら、通信講座も選択肢です
「MOS」を独学だけで進めるのが不安な方は、オンスク.JPの講座も比較検討してみてください。無料の資料請求・詳細確認から始められます。スクールの受講料と比べてから決めても遅くありません。
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教育訓練給付金で安く受ける
教育訓練給付金は、厚生労働大臣が指定した講座を修了したとき、雇用保険の被保険者(または被保険者だった人)に受講費用の一部が支給される制度です。「一般教育訓練」「特定一般教育訓練」「専門実践教育訓練」の3区分があり、MOS講座で確認できたのは一般教育訓練(給付率20%、上限10万円)です。数十時間程度の短期講座が多いため、特定一般や専門実践に区分されたMOS講座は確認できませんでした。3区分の違いは教育訓練給付金で取れる資格12選で解説しています。
給付金対象のMOS講座と実質負担
2026年8月時点でWinスクール公式サイトに載っていた、一般教育訓練の対象コースです。給付金は「受講料×20%」で、いずれも上限10万円に届かないため満額の20%が支給される計算です(出典:Winスクール公式サイト)。
| 講座(Winスクール) | 受講料(税込) | 給付金額(目安) | 実質負担額(目安) |
|---|---|---|---|
| Excel MOSマスター | 207,240円 | 41,448円 | 165,792円 |
| Word MOSマスター | 207,240円 | 41,448円 | 165,792円 |
| MOSエキスパート2科目資格取得 | 289,960円 | 57,992円 | 231,968円 |
| Excel&Word MOSマスター | 360,580円 | 72,116円 | 288,464円 |
| Office総合プロ | 361,570円 | 72,314円 | 289,256円 |
ほかのスクールは次のとおりで、給付金の対象かどうかは不明です。
- ヒューマンアカデミー(たのまな):教育訓練給付制度のページに載っている対象講座の例に、MOS講座は明記されていませんでした。
- パソコンスクールISA:「雇用保険を1年以上支払っている方は受講料が20%還元される」旨の記載はありますが、MOS講座単体が指定講座かどうかは確認できませんでした。
- フォーサイト:MOS講座自体を提供していません。
推測:スクールや校舎、時期によって指定の状況が変わる可能性があります。受講したい校舎・コースが厚生労働大臣指定講座かどうか、個別に確認してください。
受給の要件と注意点
- 受講開始日の時点で、雇用保険の一般被保険者(在職者)または一般被保険者だった人(離職者)であること
- 一般教育訓練の場合、雇用保険の加入期間が通算3年以上(初めて受ける場合は1年以上)あること
- 過去に受給したことがある場合は、前回から一定期間が必要(年数はハローワークで要確認)
- 離職者は受講開始までの期間に制限があります。推測:「原則1年以内」とされることが多いものの、正確な期間は公式サイトで直接確認できず不明です。
- 給付金は後払いです。受講料はいったん全額を自己負担し、修了日の翌日から原則1か月以内にハローワークへ申請します。在職者は在職中の事業所を、離職者は住所地を管轄するハローワークが窓口です。
- 申請には、支給申請書、受講証明書、領収書、本人・住所確認書類、雇用保険被保険者証などが必要です。
- 給付金には上限があり、受講料が高くても上限を超える分は支給されません。
- 指定を受けていない独自コースは対象外です。申込み前に指定講座かを確認しないと、受け取れない場合があります。確認は厚生労働省の教育訓練講座検索システムと、スクール公式サイトの両方で行ってください。
申請から振込までの日数は、公式情報で確認できず不明です。申請時に管轄のハローワークで目安を確認してください。
独学との比較では、独学の教材費は給付金の対象外ですが、教材費と受験料だけで済むため総額は最も安くなります。スクールは給付金を使っても十数万円以上の負担が残ります。受講料から給付金を引いた実質負担額で比べ、質問対応などのサポート体制も含めて判断してください。
判断の目安として、給付率は20%なので、給付金は受講料を大きく下げる決め手にはなりにくいのが実情です。スクールを選ぶ理由が「給付金が出るから」だけにならないよう、学び方との相性で決めてください。
受講料を入れて計算できるツール:教育訓練給付金の実質負担を計算する
申請の手順と必要書類は、教育訓練給付金の申請方法・必要書類を完全ガイドで確認できます。
主婦・子育て中の方が取る場合
MOSは、主婦・子育て中の方にとって「就職や在宅ワークを保証する資格」ではありません。ただ、Officeを一定水準で使えることを第三者に示せる資格として、ブランクからの再就職、扶養内パートの事務職応募、在宅ワークの案件応募で、履歴書に書ける具体的な根拠になります。
- 扶養内パート:事務職は日常的にWord・Excelを使うため、スペシャリストレベルで十分評価されるとされています(出典:JWS Japan)。全国の一般事務パートの平均時給は1,283円という調査があります(出典:求人ボックス給料ナビ)。MOSを持つことで時給がいくら上がるかを示すデータは不明です。
- 在宅ワーク:クラウドソーシングにはWord・Excel関連の仕事が常にあり、資格は応募時のスキルの裏付けになります。ただしデータ入力は1文字1円前後が目安で、初心者は「思ったより稼げない」と感じることが多いとされています(出典:pcacademy.jp「MOS資格取得したら在宅ワーク収入でどのくらい入る?」)。
- 両立しやすい学び方:3科目を一度に狙わず、まずWordかExcelの一般レベル1科目に絞ります。子どもの昼寝中などに1日30〜60分、テキストと模擬試験を繰り返すのが現実的です。「最短2か月・1日60分」という学習ペースの目安もあります(出典:資格のキャリカレ)。
評価については、情報源によって温度差があります。ユーキャンは「事務職や営業職などオフィスでの仕事を希望する場合は、資格があると有利なケースが多い」としています(出典:ユーキャン「MOSを持っていると就職に有利って本当?」)。一方で、パソコンスクール運営メディアは「資格を持っている=高評価とは限らない」とし、自分の強みとセットでアピールすることをすすめています(出典:ワクプレfit)。「未経験でも一定のPCスキルがあることを書類で示せるプラス材料」と考えるのが実態に近いでしょう。
ブランク明けの再就職では、直近で取ったMOSが「今のOfficeに対応したスキルを保っている」ことを示す材料の一つになります。ただし、採用担当者がどの程度重視するかを示す定量データは確認できず不明です。産休・育休中の資格取得を紹介する記事では、学習期間の目安を2〜3か月としています(出典:リモラボ公式ブログ)。
働き方ごとのMOSの生かし方と収入のイメージは次のとおりです。
| 働き方 | 収入のイメージ | MOSの生かし方 |
|---|---|---|
| 扶養内パート(一般事務) | 時給1,000円台前半が目安(平均1,283円との調査あり) | 応募書類でOfficeスキルを客観的に示す |
| 正社員事務(ブランク明け) | 企業・雇用形態で大きく異なり不明 | 離れていた期間もスキルを保っていることを示す材料の一つ |
| 在宅(データ入力) | 1文字1円前後。月数千円〜数万円と個人差が大きい | 応募時のプロフィールでスキルを裏付ける |
| 在宅(資料作成の代行) | 案件ごとの個別設定で、相場の一次データは不明 | 操作の速さと正確さが評価される。継続受注で単価交渉の機会が生まれる |
アンケートでは、「面接でアピールしやすく、就職できた」「パソコン教室の講師にアルバイトで採用され、半年後に社員になれた」という声が寄せられています(出典:主婦資格ナビ)。ただし個別の体験談で、実務経験や面接の評価と合わせて判断されるのが実態です。在宅で役立つ資格を広く比べたい方は、在宅でできる仕事に役立つ資格も参考にしてください。
40代・社会人が取る場合
40代でMOSを目指す動機は、主に3つです。
- 自己流で使ってきたExcelを、関数やピボットテーブルから体系的に学び直したい
- 未経験職種や事務職への転職で、基礎スキルを客観的に示したい
- Officeを使いこなす若手社員との差を埋めたい
40代の挑戦は、資格そのものより、働き方を見直すタイミングと重なって始まることが目立ちます。ある女性は、娘の大学進学をきっかけにパートからフルタイムへの移行や転職を考え、「事務職ならExcelくらいは使えないと」と受験を決めています。
公式サイトは年代別のグラフを載せていますが、40代の割合は公開していないため不明です。40代で受験した人の体験談では、問題集を買ってから試験まで約2か月の短期集中で、「テキスト読了→小問題→模擬問題」の順に繰り返し、満点で合格しています(出典:note「MOS Excelを独学で一発合格した話〜40代、娘の進学と私の転機〜」)。
この体験談では、試験会場で「たぶん最年長」だったこと、慣れない操作で焦ってレイアウトが崩れた際に「全部消してやり直し」を選んだことも書かれています。40代の学習で大事なのは、毎日長時間机に向かうことより、インプットと模擬試験の反復を短期集中で回すことです。フルタイム勤務や家庭の事情で時間を取りにくい40代ほど、この進め方が合います(推測)。
「MOSは役に立たない」と言われる理由には、難易度が比較的低く希少性が高くないこと、WordやExcelは使えて当たり前と思われやすいこと、資格取得が目的化すると実務力に結びつきにくいことが挙げられています(出典:キャリカレ)。一方で、自己流でExcelを使ってきた40代は、前述の「役立つ人」の条件に当てはまりやすいと言えます。
転職では、40代は資格単体より実務経験やマネジメント経験が重視される場面が多いのが実態です。MOSは「基礎ができている証明」の補助材料と考えてください。昇進や人事評価に直接つながるという統計は見当たらず不明です。推測:Excelを日常的に使う部署なら、資料作成の速さと正確さが上がり、間接的に評価にプラスになる可能性があります。推測:生成AIが関数や集計を提案してくれる時代だからこそ、その提案が正しいかを見極めるOfficeの基礎理解は、40代のキャリアでも意味を持つと考えられます。
始める前に、自分のExcelスキルの水準と、目指す科目(一般レベルかエキスパートか)を見極めることが出発点です。40代で取りやすい資格を比べたい方は、40代から取れる資格もあわせてご覧ください。
よくある質問
※本ページは2026年8月時点の情報に基づきます。試験制度・受験料・講座の料金・給付金の指定状況は変わる場合があります。申込み前に、MOS公式サイト、各スクールの公式サイト、厚生労働省の教育訓練講座検索システム、管轄のハローワークで最新情報を確認してください。


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